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子供や乳幼児が食べられる物も備えていますか? 小さな子供がいる家庭の防災を考える。

自治体の備蓄の現状は、健康な市民向けです。ミルクしか飲めない乳幼児、噛むことが困難なお年寄り、アレルギー体質のお子様を持つ被災者の方は、配給された食事が食べられなくて大変だった、という声も多々見受けられます。今回の記事では子どもがいる家庭目線での防災について触れたいと思います。

災害時、アレルギーの子供の食糧は備えていますか?



東日本大震災でクローズアップされた事の一つに「食物アレルギー」があります。

年々アレルギーを持つ子供が増加していく中、そのころはまだ食物アレルギー対応の非常食は殆どなく、親御さんは食べられるものを手に入れるのに苦労されました。

お子様やお年寄りやアレルギー体質の方が食べられる食品は、公的機関からの配給はまず期待できないということをご存知ですか?

公的機関は残念ながら、まだ多様なニーズに対応ができておりません。自治体の備蓄の現状は、健康な市民向けになっております。そのため、自分で備える必要があります。

アレルギーだけじゃない!コンタミ情報にも目を向けて

昨今は、各非常食メーカーが、アレルゲン物質27品目不使用商品を作るようになりましたが、こちらは、同じ工場内でアレルゲンを含む商品を一緒に作ったりしているので、重度なアレルギーの子供は食べられません。

アレルギー対応食をうたっていても、商品によってはコンタミネーション(略してコンタミ)が想定されるものがあります。

(コンタミネーション:他の製品を同じ工場内で製造していたり、製造ラインを共有していたりして、原材料としては使っていないが、アレルゲンとなりうる特定原材料などが意図せず混入することを指します)

コンタミについては消費者庁の規定で「その生産ラインでどのような原材料を用いた食品を製造しているか 消費者に情報提供することが望ましい」とされています。

当店で扱っている、株式会社大潟村あきたこまち生産者協会の5年保存のごはんシリーズでしたら、コンタミネーション対策が徹底されているので安心です。

以前ローリングストック法についての記事(→こちらの記事参照)を書きましたが、アレルギー体質の方、お子様やお年寄りがいるご家庭は、普段食べられる食事を最低7日分ストックできるように上手に回転させる方法をお勧めします。

アレルギーを持つ子供の災害時にどのようなことが必要になるか、こちらのホームページで詳しく紹介されています。アレルギー体質の子供を持つご家庭の方は、是非一度ご覧いただきたいと思います。(→アレルギーっ子の災害対策)

食物アレルギー特定原材料等27品目に加え貝類も不使用なので、
食物アレルギーを持った方におすすめする非常食セットです。

自治体が乳幼児用ミルクを備えていない場合も



赤ちゃんのミルク、離乳食も自治体によっては備蓄が有りません。

東日本大震災の時にもミルクがなく、震災のショックでおっぱいが出なくなってしまったお母さんが、ミルクが手に入るまで赤ちゃんに白湯を飲ませるしかなかったと聞きました。子供は大人が守ってあげなければなりません。一般的な備えではなく、子供目線での備えが必要です。

乳幼児を持つ家庭が、災害時の備えに必要なものは「哺乳瓶」「ミルク」「水」「加熱用容器」です。普段使っている粉ミルクを非常持出袋に入れるようにしましょう。

哺乳瓶については、災害時は、哺乳瓶を洗う水も不足します。

万が一の備えとして、使い捨ての哺乳瓶を用意すれば、安心です。

食料だけでなく、身の回りの備蓄品も子供がいると変わってきます。

オムツだったり哺乳瓶だったり、使用期間は短い物ですが大切な品です。ウェットタオルは万能なので大目にストックしておくと良いと思います。

東日本大震災を経験したお子様を持つお母様から、ウェットティッシュがあって本当に助かったという意見を多く見受けられます。

ペットボトル入りなので、飲みかけでも持ち運びが容易。
空容器は水筒代わりにも使えます。

消毒済の使いきりタイプですので、
すぐにご使用いただけます!

水だけあれば、10分であつあつ98℃。
火を使わない、「安全」・「エコ」な加熱器

現代の子供はおんぶの経験が少ないという統計結果



最近は高性能な抱っこ紐が出回っており、おんぶの経験がない子供がたくさんいます。

普段からしがみつくおんぶではなく、背もたれにもたれかかっていたため、「体育座りでひっくり返ってしまう」「おんぶの時、背が反り返ってしまって危ない」というお子様が増えてきているそうです。

また、おんぶの際は、重心を高い位置にし、お子様がしっかりしがみついてくれる方が、背筋や腹筋の負担が減りますので、なるべくお子様と密着し、重心を高くしておんぶをしましょう。

又、今は抱っこひも全盛ですが、被災時にはおんぶの方が作業ができて便利です。

ですが、万が一の災害時を想定し、一度、お子様とおんぶの練習をしてみてはいかがでしょうか?

子供のストレス軽減のためにも



避難所での生活は、子供にとっても子供がいる親にとっても大変なストレスが溜まります。

子供はじっとしていることなんて出来ないし、子供が騒いだり泣いたりすることで親は周りに気を遣います。

非常持出品として、電気を使わないおもちゃや絵本は必ず用意しましょう。

ハウスダストアレルギーの子供は、支給される毛布は使えないかもしれませんので専用の寝具も忘れずに。又、避難所はかなり埃っぽいのでマスクも必要です。

子供と一緒の避難生活を思い、想像していくと必要なのもがはっきりしてきますので、是非実践してください。

子連れ防災についての書籍も色々と出ており、体験談から書かれたものが多いのでとても参考になります。

起きて欲しくは有りませんが、近い将来大きな地震が起きると言われている以上、万全の準備はしておきたいものです。

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